借金玉さんの発達障害サバイバルガイドを読んで

借金玉さん、というのはライターさんのペンネームです。
なぜそういうペンネームにされたのか、というのも著書にきちんと書いてあります。

発達障害のひとつであるADHDの当事者で、超有名私大の早稲田大学卒業という輝かしい経歴の持ち主です。
今までの職務経歴のアレコレや発達障害当事者として生き抜いてきた具体的な方法がフラットな文章で分かりやすく書いてありました。
本としては分厚いですが、苦痛なく読めます。今は社長さんをされていらっしゃるようです。

発達障害当事者だけでなく、診断はおりていないものの生きづらさを感じながら必死で生きてきたという方にも参考になると思います。
可能なら20代までのうちに読んでおいた方が良いかもしれません。
普通の人であればがむしゃらに生きて成長・失敗・経験を積む時代でしょうが、
生きづらさを感じている人にとっては、自分が想像するなりたい自分と自分がなれる姿の差の幅に気づくのは(転職などの軌道修正を考えると)早い方が良いためです。

とはいえそれ以外の年代の方でも十分励まされると思います。

自分も障害には至らないまでもグレーゾーンなのでは?と思う機会は沢山ありました。実際には発達障害というより後天的パーソナリティ障害なのかもしれませんが、健常者であろうがグレーゾーンであろうが生きづらいのは事実。

とはいえ、大事なのは病気かどうか、診断がつくかではないのです。

  • 診断があろうがなかろうが、生きていく必要があるかぎり生きていかなくてはいけない
  • 生きていくためにはハリボテでもいいから技術が必要

以上の二つが大事だと今までの人生の中で分かったことです。
この本は、後者を学ぶ目的で読み出しました。

まず、読んで感じたのは著者のエネルギー量の多さです。
著者はエネルギーが大きくて特性にデコボコがあるので、失敗するときも盛大に失敗するし成功するときも盛大に成功するという印象を受けました。

特性に凸凹はあれど、それでも人の良さが文書の合間から滲み出ているように感じます。

一方の私は、若いうちは気づきませんでしたが、長らく生きてくると自分のクズさ加減にはさすがに気づきます。

  • 行動を起こすことが面倒(口先だけ、想像するだけで満足)
  • 運良く始めることができたとしてもやりきれない、始末が付けられない
  • 大きな問題には取り組もうとすらせず逃げてしまう
  • 意識が低くて放置していたらどんどん低くなる性格なので周りの人の意識や環境に頼る

などなど…
自分の人生を振り返ってみると、エネルギーが低いと大惨事もなるべく避ける傾向にあるようで

  • 大きな問題になりそうなことは始めからしないかちょっとするぐらい
  • 稼ぐときは他力で環境に頼る
  • お風呂に入れないくらい睡眠不足になるようなことはしないか、あるいは朝風呂にする
  • 家計簿は合ってなくてもとりあえず付ける
  • 何も覚えられないので抜け漏れは多発するものの基本的にデータに記録・保存する

などの結果、私自身はここまで生き延びてきたようです。

汚部屋は実家が家畜小屋のように汚かったのが自活するうえでは自重に働きましたし、
借金は学生時代に過払い金請求弁護士事務所で事務バイトした事が買い物依存怖さの良い学習になりました。

そういう意味では、無意識の外部環境も自分が学習するうえではよかったのかもしれません。

それなりに付き合うとクズであることはすぐにばれてしまいますが、1か月やそこらでは「ちょっと自堕落で風変わりな人」くらいの範囲で収まれているんじゃないかしらと勝手に思っています(知らんけど)。
このまま一生低空飛行でいきたいと思います。

この本で学びになった事柄は食洗器とキーファインダーです。
食洗器は皆さん良い良いとおっしゃるのですが、部屋が狭いこともあってまだ導入に至っていません。賃貸だとあと鍋などを洗えるサイズの食洗器が置けないのがネック。
キーファインダーは、携帯を良く部屋の中で紛失するのでお金に余裕ができたら買おうと思います。

また、結構響いた文章は以下のフレーズです。

「いざとなれば死ねばいい」というのは、非常に強力な麻薬みたいなものです。…

いざとなれば死ねばいいと思っている人間を30代の人たちは信用しないし、…

発達障害サバイバルガイドより

この「非常に強力な麻薬みたいなもの」という表現は感覚としてすごく良く分かって、未来永劫その深淵と戦うのだろうなと思いました。

そしてそんな風に思っている人間のことを、地に足を付けて生きていない人間のことを周りの人は信用しないのだ、腹をくくって生きるしかないのだ、ということは難しいけれども真実のことだと感じました。

以降は著者自身のことに対する感想です。

借金玉さんは料理がお好きなんだな、ということも感じました。
料理レシピは私にとっては覚えるものではなく、webで公開されているものを都度見るだけです。自分のお気に入りの料理をブックマークしておき、ずっと自分が楽で食べるのが苦じゃないものだけしか食卓に出現しません。炊飯器で放置料理は可能なので調理ケトルも不要だと思っています。

また、著者は本質的に人とのコミュニケーション能力は高く(債権玉さんやシェアハウスでのエピソードから)お人柄も魅力的な方で、人と交流を持つことが苦にならない方なんだなと思いました。

最後に。
うつ抜けの項目、「下っ端でも働いてみる」のところで

人生の再起においては、…具体的には、「アルバイト、または中小企業の非正規社員、あるいは正職員の新人、つまり一番下っ端の立場から働けるところでもう一度働く」ということです。

発達障害サバイバルガイドより

と書いてあり、再起もなにも未来永劫そういう立場なんだが!と思ってちょっとした衝撃を受けました…。

とにもかくにもよそ様のことはさておき、
まずは自分のこと。

地に足を付けて、まずは次の契約更新をしていただけるように誠実に業務に取り組むのみです。

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同じく生きづらいと日々感じていらっしゃる
同士の皆さんが思ったこと感じたことを綴っています。

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貴方にとって良い1日になりますように。
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