高齢の親が片付けられない理由

最近、親の家を片付ける機会がありました。
知識として知ってはいても、実際に目にすると不思議な気持ちになる言葉。

それはいつか使うかもしれないから

Danngo

いつかっていつ…?

なぜ、そういうことになってしまうのか、体験をもとに考えてみたいと思います。

目次

理由1:物を処分・再入手するお金と体力がないから

あれやれこれやれと指示をしてきたり
急に怒り出したりするのは
自分の欲求に対して「自分が」行動できず、人が動いてくれないので欲求が満たされないからです。

若い時と年を取った時とで一番変わってくるのが体力(認知能力を含む)です。

なんでこんな簡単なことができないのだろう?
と思ってしまうことも仕方ないことだと思います。

でも、おそらく一番みじめに感じているのは本人なのでしょう。

自分でできないことが悔しい、
こんなこともできないのかと思われるのは恥ずかしい、
そんな思いになります。

前は簡単にできたことができなくなってしまったり
簡単に思えるようなことも分からなくなってしまったりするのは
客観的には認知能力や体が衰えてきてしまっているから。

私たちが何気なく行っている動作が、思っている以上に高齢な親には複雑なものになっているようです。

STEP
不用品の分類をする

不用品について、売れるものか売れない物かの判断をする。
売れない物については不燃ごみ、可燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみに分類する。

STEP
不用品の処分方法考え日程調整・準備をする

売れるものについては、業者選定・フリマでの落札者とのやりとりをする。

粗大ごみや不用品回収についても、粗大ごみ券を購入したり回収業者との日程調整をする。

STEP
処分日に処分する

不用品を梱包発送したり、回収位置まで移動したり、業者予約日当日に回収の対応をする

片付けたいと思っていても、
物を捨てる方法を調べたり調整をしたり対応をしたり
実際にやることは多いものです。

こういう複雑なことが「面倒くさい」と思ってしまったり「体がつらい」と思うようになるわけです。

それに、物を処分するのにもお金がかかります

物が故障して入れ替えないといけないなどというときはもっとお金がかかります。

僅かな年金収入のみでは、日々家賃や食費、介護医療サービス費用を払うのが精いっぱいで、物を片付けることなどは生活の範疇外のこと。

体力もないし、お金もない、ならばもういいか、となってしまうわけです。

理由2:物が変わってしまうと位置や操作を覚えられないから

たとえば、ハサミの置き場所を変えたとして、
私の夫であれば「ここに変わったよ」と伝えるだけで通じますし覚えられます。

しかし、親の場合は変わった場所を覚えられなかったり、そもそも変わったことそのものすらも覚えられないことがあります。

物の置き場所ですらそうなので、
電化製品になろうものならもう大変。
操作ができなくなってしまいます。

操作説明書など細かい字の物はそもそも読めませんし、
簡単に紙に大きく書いたとしても
読んでも理解ができなかったり、途中で嫌になってしまったりします。

一動作一動作行うときに人に聞きながらやらないと操作ができないのです。

それが本人にもわかっていますから、
多少故障していても使えるものはそのまま使おうという結果になります。

理由3:どうせ死ぬから死後家族に処分してもらえばよいと思っているから

そういう状況ですから、もはや自分で対応しなければいけないとは思っていません。

対応しなければいけないと思う余地すらないのです。

沢山あるものをそのまま使い続け、
自分が死ぬか物が壊れるのが先か勝負だ、というような感覚で生きています。

物が内容が処分も楽なのですが、
もうそういう段階を超えてしまっているのです。

家族からしたら
予想できる未来だったのになぜ対応しなかったのか?
と思うかもしれません。

しかし、機を逸してしまえばもう本人が何かをすることを期待するのは難しいです。

まとめ

以上が、親の行動からみる高齢親がなぜ片付けられないのかという理由でした。

こうなる前に本人が対策できることは、
気力・体力・財力のあるうちに自分が使う以上のものを持たないこと。

身の丈に合った生活をする、ということ。

思い立った時が行動するときだと思います。

逆にこうなってしまった後に家族ができることは、
親と喧嘩をしながらでも少しずつでも物を減らしていくこと。

「本人がやるべきことだから」という頑なな意思を持ったとしても、
不可逆的に体が衰えていく中で、
本人がやることは決してありません。

それに環境がそのままである限り、気持ちや意識は変わりません

本人が全く使っていない「なくてもいいかな」と思っている物から
次第に処分していくのが心の準備として良いことだと思います。

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